行き先を知られずに運ぶ方法
「新居の住所を誰にも知られたくない」という相談は多いです。方法は2つあります。
- 一時保管を挟む自宅 → 保管場所 → 新居、と2回に分けます。搬出の作業者と、新居へ運ぶ作業者を分けられるので、旧住所と新住所を同時に知る人がいなくなります
- 新居側は自分で受け取る保管から新居への搬入日だけ立ち会い、旧住所の話をしません
費用は一度に運ぶより上がります。どこまで必要かは状況によります。相手が業者を特定して聞き回る可能性がある場合に意味のある方法で、そうでなければ過剰です。相談のときに「どこまで警戒すべきか」を一緒に決めます。
作業の様子

共有財産と、あとで争いにしないための記録
自分の物と、二人の物は分けます。婚姻中に買った家財は、名義がどちらであっても財産分与の対象になることがあります。勝手に全部運び出すと、離婚や調停の場で不利になることがあります。
迷うものは、次のどちらかにしてください。
- 置いていく(後日、弁護士や第三者を通じて取り決める)
- 持ち出す前に写真を撮り、何をいつ持ち出したかを記録に残す
記録があると「勝手に処分した」という主張に反論できます。証拠を残すのは、相手のためではなく自分のためです。
置いていくものの片づけ
家具・家電をそのまま置いていくと、賃貸なら原状回復の費用として請求されます。退去の費用を抑えるには、区の収集に出すところまでを引っ越しと同じ段取りに入れるのが早いです。
★このサイトは、家庭から出るごみを回収しません。家庭のごみを集めて運ぶには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が要ります(廃棄物処理法)。産業廃棄物の許可や古物商の許可では回収できません。
東京23区は新規の許可をほとんど出していないため、「不用品も全部処分します」と言いながら無許可で回収している業者が実際にいます。頼んだ側が罰せられるわけではありませんが、不法投棄されて持ち主に連絡が来た例があります。置いていくものは、区の収集に出すのが確実です。
こちらでやるのは、仕分けと、出せる形にするところまでです。
| もの | 出し方 | こちらがやること |
|---|---|---|
| 家具・寝具など粗大ごみ | 区の粗大ごみ収集に申し込みます(有料・事前申込) | 申し込みの手順のご案内、集積所まで出せる状態にする |
| 家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機) | ★家電リサイクル法の対象。粗大ごみには出せません。買った販売店か買い替え先の引き取り、または郵便局でリサイクル券を買って指定引取場所へ | 手順のご案内。★回収・運搬は行いません |
| 可燃・不燃ごみ | 区の収集日に出します | 分別のお手伝い |
| まだ使えるもの | リサイクルショップ・フリマなど | 分けるところまで |
| 相手の物 | —— | 触りません。置いたままにします |
| 書類・郵便物 | —— | 自分宛のものは持ち出します。相手宛は置きます |
※ 粗大ごみの申込方法・料金・収集日は区ごとに違います。お住まいの区の清掃事務所のページで確認してください。
部屋に残った物の片付けをまとめて頼みたいときは、カエルのお片付け屋(カエル.com)の引っ越し・退去の片付けをご覧ください。
一時保管について
預ける期間は、次の住まいが決まるまでの数日から、数か月まで幅があります。保管が長くなるほど、費用は保管料が中心になります。荷物を減らすと、そのまま費用が下がります。
預けるものと置いていくものを分ける作業は、相談の段階で一緒にやります。写真を送ってもらえれば、その場でおおよその量が分かります。
持ち出す物を選ぶときの目安
荷物を減らすと聞くと、何を捨てるかから考えがちです。順番は逆で、新しい生活で毎日使う物から先に箱へ入れていくほうが迷いません。
最初の箱には、身分証・通帳・印鑑・保険証・薬・充電器・数日分の着替えを入れます。この箱だけは作業車に積まず、自分の手で持って移動してください。
次に、買い直すと高い物や手に入りにくい物を選びます。仕事道具、思い出の写真、子どもの学用品などがこれにあたります。大型の家具や家電は、新居の広さが分からないうちは無理に持ち出さなくて構いません。
迷った物は「保管」の箱にまとめておくと、その場で判断しなくて済みます。住まいが落ち着いてから、残すか手放すかをゆっくり決められます。
区の収集に出すときの段取り
置いていく家具を区の粗大ごみに出す場合、申し込んでから収集日までに日にちが空くのが普通です。退去日が決まったら、まず収集の予約を先に入れておくと、ぎりぎりで困ることが減ります。
申し込みは本人の名前で行い、区の案内にしたがって手数料の券を買い、品物に貼って決められた場所に出します。手順は区ごとに違うため、清掃事務所の案内を見ながら進めてください。
家電4品目は、家電リサイクル法の手続きが必要です。買い替えをする店に相談するか、郵便局で料金を払ってリサイクル券を用意し、指定引取場所へ持ち込む流れになります。どの方法を選んでも、引き取りや運搬を頼む相手は自分で選んで申し込みます。
こちらが運ぶのは、あなたが手元に残すと決めた物だけです。出し方の順番や、どの日に何を出すかの組み立ては、相談のときに一緒に考えます。
よくある質問
相手が家にいる時間しか作業できません
在宅中の搬出は、トラブルになる可能性が高いので基本的にはおすすめしません。どうしても必要な場合は、警察に事前相談したうえで日時を決める方法があります。
鍵を持っていません
自分が借主である場合と、そうでない場合で扱いが違います。借主でない部屋に立ち入ると住居侵入になることがあります。契約書の名義を確認してください。
深夜でも作業できますか
建物の管理規約で作業時間が決まっていることが多く、深夜の搬出は音で気づかれます。早朝の方が現実的な場合があります。
荷物がとても少ないです
段ボール数箱なら、宅配便や一時保管だけで済むこともあります。費用を抑える方法を一緒に考えます。
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編集責任: 夜逃げ屋.com 編集部 最終確認: 2026-09-20
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