最優先で持ち出すもの
| もの | 理由 |
|---|---|
| 現金・通帳・キャッシュカード・印鑑 | 口座を止められた場合に、手元の現金だけが頼りになります |
| マイナンバーカード/健康保険証 | 病院にかかるときに要ります。保険証は相手の扶養に入っていると使えなくなることがあります |
| 携帯電話と充電器 | 連絡手段。ただし位置情報の共有設定は必ず切ってください |
| 常用している薬・お薬手帳 | 同じ薬をすぐ出してもらうために要ります |
| 子どもの母子健康手帳 | 転校・予防接種の手続きで使います |
| 暴力の記録(写真・録音・診断書・メモ) | 保護命令や支援措置の確認材料になります |
位置情報とアカウントの共有を先に切ってください。スマートフォンの位置情報共有、写真の自動バックアップ、家族で共有しているクラウドや通信会社の見守りサービス、車のナビの履歴。ここから行き先が伝わる例は多いです。パスワードを変えるだけでは足りません。共有の設定そのものを外します。
置いていっても、あとでどうにかなるもの
次のものは、時間はかかりますが再発行できます。取りに戻るより安全です。
- 運転免許証(再交付)、パスポート(再発給)
- 年金手帳(基礎年金番号は記録から分かります)
- 家具・家電・衣類(あとから搬出できます)
取りに戻るのがいちばん危ないです。置いてきた物のために一人で戻る、という形が最も多い再接触のきっかけです。荷物は後日、立ち会いのある形でまとめて出す方が安全です。
準備を気づかれない進め方
- 荷物は家にまとめないまとめた紙袋やスーツケースは見つかります。職場のロッカー、信頼できる人の家、コインロッカーに少しずつ移します
- 検索と閲覧の履歴を残さないこのサイトを見た履歴も含みます。閲覧履歴の消し方に、端末別の手順を書いています
- 相談の連絡先は共有端末に残さない着信履歴・メール・LINEのトーク。相手が見る可能性のある端末は使わないでください
- 日付を決めたら、誰にも言わない親切心で伝わることがあります。知らせるのは出たあとで十分です
子どもがいる場合
子どもを連れて出るときは、先に公的窓口か弁護士に相談してください。連れ出し方によっては、後の親権の話で不利になることがあります。また、学校・保育園に転校・転園の手配をする際、加害者から問い合わせがあった場合の扱いを、事前に学校に伝えておく必要があります。
区の窓口は、この相談を日常的に受けています。「子どもがいる」と最初に伝えてください。
暴力の記録を、見つからないように残す
暴力の記録は、あとで支援措置や保護命令の確認材料になります。ただし、記録を集めていること自体を相手に見つかると危険です。安全を優先して、できる範囲で残してください。
- けがをしたら病院を受診し、誰にされたけがなのかを医師に伝えておく
- けがや壊された物は、日付が分かる形で写真に撮っておく
- いつ、何をされ、何を言われたかを短いメモにする。手書きでかまいません
- 写真やメモは、相手が見られない場所に移すか、信頼できる人に預ける
スマートフォンの中だけに置いておくと、端末を取り上げられたときに全部失います。相手と共有している自動保存の先に入らないようにも気をつけてください。
お金の準備は、口座の守り方から
家を出たあと、暗証番号を相手が知っている口座からは、お金を引き出されることがあります。自分名義の通帳やカードでも、保管場所を相手が知っているなら、出る前に持ち出してください。
相手が知らない自分だけの口座があると、給料の振込先を移せます。ただし、口座を作ったときの郵便物が家に届くと気づかれます。受け取り方を金融機関に確かめてから進めてください。数日分の交通費と食費だけでも現金で手元にあると、最初の夜を落ち着いて過ごせます。
費用の不安が大きいときは、引っ越し費用が無いときを先に読んでください。
出る日の朝に確かめること
- 位置情報の共有が切れているか家を出る直前に、もう一度設定画面を開いて自分の目で確かめます
- 持ち出すものが鞄ひとつに収まっているか両手がふさがると、移動の途中で身動きが取りにくくなります
- 最初に向かう先と、そこまでの道順いつもの通勤経路とは違う道や時間を選びます
- 着いたことを知らせる相手相談窓口か、信頼できる一人だけに知らせ、ほかの人には出たあとで伝えます
準備の途中で気づかれたかもしれないとき
荷物を移しているところを見られた、調べものの画面をのぞかれた、ということは起こります。そのときに言い争ったり、言い訳を重ねたりする必要はありません。まず自分の身の安全を考えてください。
相手の様子が急に変わった、問い詰められて怖いと感じたら、予定していた日を待たずに出ることも考えます。準備が途中でも、身分証と携帯電話と少しの現金があれば、その日のうちに窓口へつながれます。危険が差し迫っているなら、迷わず110番してください。
よくある質問
準備にどれくらい時間をかけるべきですか
身の危険が差し迫っているなら、準備を待たずに出てください。110番と一時保護が先です。時間をかけられる状況なら、1〜2週間かけて少しずつ運び出すのが現実的です。
ペットはどうすればいいですか
一時保護施設はペットを受け入れられないことがほとんどです。預け先を先に決めておく必要があります。動物病院やペットホテル、民間の預かり支援を探してください。
相手の物を壊してしまいそうです
物を壊すと、こちらが加害側として扱われることがあります。何もせずに出るのが最も安全です。
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出典
- 新しい生活を始めたい(被害者の要望別支援方法)(内閣府男女共同参画局)
- DV相談について(内閣府男女共同参画局)
確認日: 2026-09-20
編集責任: 夜逃げ屋.com 編集部 最終確認: 2026-09-20
ひとりで決めなくて大丈夫です
いつ・どこから・何を持って出るか。決まっていなくても相談できます。返信先は、加害者が見られないメールアドレスを使ってください。
受付は女性が親身にお聞きします。話しにくいことは、話せるところまでで大丈夫です。

