★出る前に、一度だけ相談してください
子どもを連れて出ること自体は、できます。ただしその方法と経緯が、あとの話し合い(親権・面会交流)で問われることがあります。暴力から逃げる場合は正当な理由になり得ますが、それを説明できる記録があるかで変わります。
区の窓口は、この相談を日常的に受けています。「子どもがいる」と最初に伝えてください。→ 対応エリアの窓口一覧
身の危険があるなら、相談を待たずに出てください。110番と一時保護が先です。子ども連れで入れる一時保護があります。
使える制度(ひとり親)
| 制度 | 中身 |
|---|---|
| 母子父子寡婦福祉資金貸付金 | 12種類の貸付があり、その中に★「転宅資金」があります。無利子または年1.0%(保証人の有無で変わります)。限度額と条件は自治体の窓口で確認してください |
| 児童扶養手当 | ひとり親世帯への手当。★離婚が成立していなくても、別居して要件を満たせば対象になる場合があります |
| ひとり親家庭の医療費助成 | 自治体の制度。子どもと親の医療費が軽くなります |
| 就労支援 | 資格取得の給付金など、ひとり親向けの制度があります |
| 住居確保給付金 | 家賃が払えないとき。家賃が払えないときに書いています |
※ 制度の内容・限度額・条件は自治体で異なり、変わることもあります。必ずお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
学校・保育園の手続き
- 転校・転園の相談住民票を移す場合と移さない場合で手続きが違います。★「DVで避難している」と伝えると、扱いが変わります
- 問い合わせへの対応を決める加害者から学校へ連絡があった場合にどうするかを、先に学校と決めておきます
- 引き渡しの約束誰が迎えに来たら引き渡してよいかを、書面で伝えておきます
- 学用品置いてきた場合、学校に相談すると当面の対応をしてもらえることがあります
★子どもに「今どこにいるか」を言わないよう頼むのは酷です。子どもが悪気なく話してしまう前提で、学校側の対応を決めておくほうが確実です。
荷物をどうするか
子どもがいると、持ち出すものが増えます。優先順位は次のとおりです。
- 母子健康手帳・保険証・お薬手帳(再発行に時間がかかります)
- 学用品・通園通学に要るもの
- 子どもが手放せないもの(ぬいぐるみなど)★これは大人が思うより重要です
- 衣類は最小限。あとから搬出できます
家具・家電は後日まとめて出せます。子どもと一緒に何度も往復しないで済むように組みます。
窓口で最初に伝えると話が早いこと
区の窓口で相談するときは、子どもの人数と年齢、いま通っている学校や保育園、相手からの暴力があるかどうかを最初に伝えてください。これだけで、どの担当につなぐかが決まりやすくなります。
持ち出せるなら、母子健康手帳や子どもの保険証、自分の身分証、通帳を持参すると手続きが進めやすくなります。そろっていなくても相談はできるので、書類が無いことを理由に行くのをやめないでください。
相談の内容を相手に知られないように扱ってほしいと、はっきり伝えて構いません。新しい住所や連絡先は、必要な窓口にだけ伝えるようにします。
子どもへの伝え方
家を出ることを子どもにいつ、どう伝えるかは、年齢によって変わります。小さい子どもには、出る直前に「しばらく別のおうちで暮らすよ」と短く伝えるだけで足りることもあります。
大きい子どもは、友だちや学校のことを心配します。全部を説明できなくても、子どもの気持ちを聞く時間を取ってください。
出たあとの数週間は、子どもが落ち着かなかったり、前の家に帰りたがったりすることがあります。それは自然な反応です。困ったときは、学校や自治体の子育ての窓口にも相談できます。
手当の通知が届く先
手当や医療費助成の通知は、住民票の住所に届くことが多いです。住民票を移す場合は、住民票の閲覧制限を先に申し出てから手続きをすると、新しい住所が伝わる経路を減らせます。
住民票を移さないまま暮らす期間がある場合は、通知の受け取り方を窓口で相談してください。前の家に通知が届くと、相手に居場所の手がかりを渡すことになりかねません。
新しい部屋を探すときに見ること
子どもと暮らす部屋を探すときは、間取りより先に、学校や保育園までの道のりと、夜道の明るさを見てください。毎日通う道が安心できるかどうかで、暮らしの疲れ方が変わります。
前の家や相手の職場から近すぎる場所は避けたほうが安心です。子どもが前の学校の友だちに会いたがる場合は、会う場所と時間を大人が決めてから会わせるようにします。
引っ越しの日は、子どもを信頼できる人や一時的な預け先に頼めると、荷物の作業に集中できます。預け先が無い場合は、作業の時間を短く組むことを優先してください。
新しい部屋に着いたら、最初に子どもの寝る場所と、いつも使う食器やタオルを出してあげてください。見慣れたものがあるだけで、子どもは少し安心します。
転校先が決まるまでの間、子どもの勉強が止まるのが心配なときは、学校に相談すると、当面の過ごし方を一緒に考えてもらえることがあります。
よくある質問
連れて出たら誘拐になりますか
親権者が子どもを連れて出ることは、通常は誘拐にあたりません。ただし経緯が問われることがあるため、先に相談してください。
相手が学校に来たらどうなりますか
学校と事前に取り決めをしておくのが確実です。取り決めが無いと、現場の判断で引き渡されることがあります。
離婚していなくても手当は出ますか
要件を満たせば対象になる場合があります。市区町村の窓口で「別居している」と伝えて相談してください。
子ども連れで入れる一時保護はありますか
あります。相談時に「子どもが何人、何歳」と伝えてください。
あわせて読む
出典
- ひとり親家庭等の支援について(こども家庭庁)
- 新しい生活を始めたい(被害者の要望別支援方法)(内閣府男女共同参画局)
確認日: 2026-09-20
編集責任: 夜逃げ屋.com 編集部 最終確認: 2026-09-20
ひとりで決めなくて大丈夫です
いつ・どこから・何を持って出るか。決まっていなくても相談できます。返信先は、加害者が見られないメールアドレスを使ってください。
受付は女性が親身にお聞きします。話しにくいことは、話せるところまでで大丈夫です。

