4つの選択肢
| 費用 | 身分証 | 向いている場面 | |
|---|---|---|---|
| 一時保護(公的) | かかりません | なくても相談できます | ★身の危険があるとき。所在は相手に知らされません |
| ウィークリー・マンスリー | 1日あたりは割高 | 必要 | 数週間〜数か月をつなぐ。新宿・池袋にもあります |
| 即入居可の賃貸 | 初期費用を抑えた物件もある | 必要(審査あり) | すぐ入りたい。★「審査なし」を掲げる物件は条件をよく確かめて |
| シェアハウス | 初期費用が小さい | 必要 | 初期費用を抑えたい。★共用部があるので、所在を知られたくない場合は向きません |
★身の危険があるなら、まず一時保護です。費用がかからず、所在が守られます。ほかの選択肢は、危険が落ち着いてからのつなぎと考えてください(シェルター・一時保護)。
選ぶときに確かめること
- 契約に何が要るか身分証・収入証明・保証人。★入居審査のページに、収入証明が出ないときの書類を書いています
- 解約と延長の条件短期の住まいは、延長できるかどうかで計画が変わります
- 郵便物の扱い短期の住まいは郵便を受け取れないことがあります。重要な書類の宛先をどうするか、先に決めます
- 住民票を移せるか移せない住まいもあります。手続きに影響します
- 最終的な総額「初期費用ゼロ」でも、月額や退去時の費用が高いことがあります。★住む予定の期間で総額を出して比べてください
荷物をどうするか
短期の住まいは狭いことが多く、家財が入りません。荷物は預けて、身の回りのものだけ持って入るのが現実的です。
一時保管を挟めば、次の住まいが決まってから運び込めます。保管が長くなるほど費用は保管料が中心になるので、預けるものを絞ると下がります。
新しい住まいでの防犯
引っ越したあと、相手が探している可能性がある場合は、次を先に決めておいてください。
- 表札を出さない。郵便受けに名前を書かない
- 鍵の交換ができるか、契約時に確認する
- カーテンは入居初日に付ける(部屋の中が見えると生活パターンが分かります)
- 宅配は対面を避け、置き配や営業所受け取りにする
- 通勤経路と時間を変える。同じ時間の同じ電車を避ける
- つきまといが再開したら、その日のうちに#9110へ記録を残す
一時保護を出たあとの流れ
一時保護は、ずっと住み続ける場所ではありません。保護を受けているあいだに、次の住まいと暮らしの立て直しを、相談員と一緒に考えていく形になります。
そのあいだに住民票の支援措置や身分証の再発行を進めておくと、出たあとの契約がずっと楽になります。書類が揃っているかどうかで、選べる部屋の幅が大きく変わるからです。
保護を出たあとの行き先は、人によって違います。すぐに自分で部屋を借りる人もいれば、しばらく別の場所で暮らしてから部屋を探す人もいます。仕事、子どもの有無、相手との距離で合う形が変わるので、相談のときに希望を遠慮なく伝えてください。
短期の住まいで暮らすときの注意
ウィークリーやマンスリーの部屋は、住む人の入れ替わりが多く、同じ建物の人に顔を覚えられにくいという面があります。一方で、郵便受けや掲示に契約者の名前が出る建物もあります。入る前に、自分の名前がどこに出るのかを確かめておくと安心です。
短期の住まいにいるあいだに、次の部屋の準備を進めてください。収入を示せる書類を集める、保証会社を使えるかを調べる、住む地域の候補を絞る、といった作業です。期限が近づいてから探し始めると、条件の合わない部屋で妥協しやすくなります。
次に住む地域の選び方
次の住まいの地域は、家賃だけで決めないでください。相手の住まいや勤め先、共通の知人が暮らす地域からは、できるだけ離れるほうが安全です。毎日使う駅や買い物の場所が重なると、思いがけず顔を合わせる機会が増えます。
その一方で、離れすぎると仕事や通院を続けにくくなります。いまの仕事を続けたいなら、職場への通いやすさと相手からの距離の両方を、地図の上で見比べてから決めてください。どちらを優先するか迷うときは、身の安全を先に置くのが基本です。
部屋を見に行くときの注意
部屋の下見には、できれば明るい時間に行ってください。駅からの道の暗さや人通り、建物の入口が通りから丸見えになっていないかは、実際に歩いてみないと分かりません。
オートロックの有無だけで安心せず、郵便受けの位置や、ゴミ置き場が外から入れる場所にないかも見ておきます。郵便受けが建物の外にあると、届いた郵便物から名前を知られることがあります。
不動産会社の人には、事情をすべて話す必要はありません。ただ、表札を出さずに住みたいことや、鍵を交換したいことは、契約の前に伝えておくと話が進めやすくなります。
お金が足りないとき
短期の住まいは、長く続けるほど負担が重くなります。手元のお金で何週間暮らせるかを先に数え、その期間のうちに次の部屋を決める、という順で計画を立ててください。
家を出るためのお金が足りないときは、自治体の窓口で相談できる制度があります。使える制度は、引っ越し費用のページにまとめています。一人で抱え込まず、早めに相談するほうが選べる道は広がります。
初期費用の安さだけで部屋を選ぶと、あとから更新料や違約金がかさむことがあります。契約書の解約の項目は、署名の前に必ず読んでください。分からない言葉があれば、その場で聞いて構いません。持ち帰って読みたいと伝えれば、写しをもらえることもあります。
よくある質問
身分証がありません
一時保護は相談できます。賃貸やウィークリーは基本的に必要です。身分証がないときに取り戻す順番を書いています。
ペットがいます
一時保護は受け入れられないことがほとんどです。預け先を先に決める必要があります。
子どもがいます
子ども連れで入れる一時保護があります。学校・保育園の手続きも合わせて相談できます。
「審査なし」の物件は大丈夫ですか
条件をよく確かめてください。月額や退去時の費用が高いことがあります。住む期間で総額を出して比べるのが確実です。
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出典
- 新しい生活を始めたい(被害者の要望別支援方法)(内閣府男女共同参画局)
確認日: 2026-09-20
編集責任: 夜逃げ屋.com 編集部 最終確認: 2026-09-20
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